灯争大戦:終局の始まり

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終局の始まり(Commence the Endgame)カードセット「灯争大戦」収録のインスタント・カードである。

終局の始まりの解説

“Even gods shall kneel.”
–Nicol Bolas
「神々までもひざまずくのだ。」
–ニコル・ボーラス
引用:終局の始まり(Commence the Endgame)<のフレイバー・テキスト 上が英語原文。下が和訳製品版

終局の始まり(Commence the Endgame)<

データベースGathererより引用

終局の始まり(Commence the Endgame)は灯争大戦のストーリー「第三幕一場(Act3, Scene1)」に属するカードとして紹介されている(WAR Story Scenes参照)。

イラストには、龍神、ニコル・ボーラス(Nicol Bolas, Dragon-God)を中心として、真上には不滅の太陽( Immortal Sun)、真下にはリリアナ・ヴェス(Liliana Vess)、ボーラスを取り巻くように配下の永遠衆の軍勢が画面いっぱいに詰め込まれている。ボーラスの尾にゆるく巻き付かれたリリアナ・ヴェスは、ボーラスが悪魔から引き継いだ契約で雁字搦めになってしまった彼女の窮状を表しているのだろうか。

フレイバー・テキストによると、神々までもボーラスにひざまずく、という。その言葉の通りにボーラスは、アモンケット次元の英雄たちのアンデッド永遠衆だけに終わらず、アモンケットの神々すらもアンデッドの永遠神として支配下に置いている。アモンケットの神々とはすなわち永遠神オケチラ(God-Eternal Oketra)永遠神ケフネト(God-Eternal Kefnet)永遠神バントゥ(God-Eternal Bontu)永遠神ロナス(God-Eternal Rhonas)である。

もしかすると、ボーラスの言う「神々」には、大修復前の時代には神に等しい存在であったプレインズウォーカーをも含んでいるのかもしれない。リリアナもその時代から生き残っているプレインズウォーカーであり、その意味ではかつての神であった。

古呪(The Elderspell)によって龍神として絶大な力を獲得したボーラス、そして、その陣営は強大である。灯争大戦の物語は「終局の始まり」を迎えた。



終局の始まりの時系列

マーク・ローズウォーター記事War Gamesで、このカードは永遠衆の軍団が永遠神も完全に揃った初めての瞬間を表している、と説明している。そうならば、ストーリー「第三幕一場」ではなく「第二幕第九場」の永遠神の投入(Enter the God-Eternals)と同時ということになる。ただしこのローズウォーターの記事は、カードと物語上の事実関係に複数の誤りが存在していて、記事公開後すでに1回以上英語原文記事には部分修正が入っているいわく付きのものである。

リリアナの登場するカード

カードセット「灯争大戦」の中でリリアナが関係するカード

灯争大戦のストーリー

第三幕第一場

  1. 灯の収穫(Spark Harvest)注目のストーリーカード
  2. 悪への引き渡し(Deliver Unto Evil)注目のストーリーカード
  3. 古呪(The Elderspell)注目のストーリーカード
  4. 終局の始まり(Commence the Endgame)
  5. 龍神、ニコル・ボーラス(Nicol Bolas, Dragon-God)

小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ

小説War of the Spark: Ravnicaでは実際どうだったのか?
(灯争大戦小説:AMAZON(電子書籍Kindle版あり) / 楽天(電子書籍Kobo版あり)

※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
テキストは折り畳まれています。表示する際には注意してください。

答え合わせ(ネタバレ注意)
小説War of the Spark: Ravnicaにおいて「Is this Bolas’ endgame?」という表現が1度だけ登場する。これはマーク・ローズウォーターが上述の記事で語っている場面のほんの少し前になる。すなわち、永遠神の出現直前に当たり、この表現はジェイス・ベレレン(Jace Beleren)の台詞中のものである。「これがボーラスの終局なのか?」という台詞が前振りになって永遠神登場で本当の「終局の始まり」へと繋がる、と解釈できる(ただしこの時点ではカードイラストのようにまだ古呪は始動していない)。

小説の物語進行と、公式サイトのWAR Story Scenesは完全には対応していないことが確認できているが、実は小説に近いのはWAR Story Scenesよりローズウォーターの記事の方であった(どちらも完全には一致するものではないが)。

答え合わせ(ネタバレ注意)
不滅の太陽( Immortal Sun)はアゾリウス評議会に設置されたまま移動はしていない。したがって、イラストのようにボーラスの城塞(Bolas’s Citadel)の上空にあるタイミングは存在しない。

このカードはストーリーを象徴的に描いていると見た方がいい。

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