総動員地区(Mobilized District)はカードセット「灯争大戦」収録の土地カード。
総動員地区の解説
Sometimes the strongest weapon you can hold in your hand is another hand.
時として、人が手にできる最強の武器は、もう一人の手である。
引用:総動員地区(Mobilized District)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
総動員地区(Mobilized District)は灯争大戦のストーリー「第二幕第五場(Act2, Scene5)」に属するカードとして紹介されている(WAR Story Scenes参照)。
カード名の「Mobilized」は「戦争状態で軍が動員された」という意味の他に、「人々の力を結集した」という意味合いがある言葉である。イラストでは大勢のラヴニカの人々が手を繋ぎ、フレイバー・テキストでも互いに手を取り合う仲間こそが最強の武器だと語っている。
また、カードのメカニズムを見ると、このカードはクリーチャー化する土地である。クリーチャー・タイプは「市民」で、攻撃に参加してもタップしない「警戒」能力を有しており、伝説の人物がいるほど起動コストが安くなる。
ラヴニカ市民が指導者となる人物の下に力を結集し、「一歩も引かず抵抗するぞ」という堅固な決意が感じ取れる。
総動員地区の位置関係
このカードのイラストから位置関係を探る。
小説War of the Spark: Ravnicaの記述とD&D用Guildmasters’ Guide to Ravnicaの地図から、灯争大戦におけるいくつかの場所の位置情報が明らかになった。イラストの奥に見えるボーラスの城塞(Bolas’s Citadel)は第10地区プラザの北側にある。そして、城塞の手前に小さく王神の立像(God-Pharaoh’s Statue)のような翼を持つ像のシルエットが確認できる。立像はプラザの中央東側に面する区画に起立しており、城塞よりも南にある。
したがって、このカードのイラストは第10地区のプラザより南から見た情景であることが分かる。となると、この位置でラヴニカ市民が列を成せる長さのある建造物はギルド渡りの遊歩道(Transguild Promenade)しかない。第10地区をプラザの南から緩やかにカーブして北東に抜ける主要道路である。
ラヴニカの朝は西から明ける!?
ちなみに、イラストの状況が発生しうる時刻は灯争大戦の明け方である。ならば曙光が画面左手から差していることになり、ラヴニカの朝は西から明ける…ということになる。ラヴニカは東欧モチーフの次元なので現実世界の北半球と同じく東から陽が昇ると思っていたが、実は違うのかもしれない。ただし、このカードのイラスト1枚から断定してしまうのはさすがに早計だろう。一つの可能性として記録しておきたい。
灯争大戦のストーリー
第二幕第五場
- 虐殺少女(Massacre Girl)
- 高名な弁護士、トミク(Tomik, Distinguished Advokist)
- ミジウムの戦車(Mizzium Tank)
- 総動員地区(Mobilized District)
王神の立像の登場するカード
王神の立像(God-Pharaoh’s Statue)は立像崩し(Topple the Statue)で倒壊する。カードセット「灯争大戦」のカードの中には、倒壊する前の起立した王神の立像が背景に描かれているものがある。
小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ
小説War of the Spark: Ravnicaでは実際どうだったのか?(灯争大戦小説:AMAZON(電子書籍Kindle版あり) / 楽天(電子書籍Kobo版あり))
※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
テキストは折り畳まれています。表示する際には注意してください。
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